マストドンの脆弱なサーバが落ちているあいだ、久しぶりに古巣をのぞいてみたら、私は「闘うことを諦めて逃げ出した奴」になっていた。「そんな奴には誰もついてこない」らしいが、私はついてこいだなんて口がさけてもいわないよ。ついてこられても迷惑だもん。たった一週間ほど留守にしただけでこのいわれよう。ツイッターを逃げ出して正解だった。
闘うって認識からしてもう違うんだよな。私は闘うのが目的で使っていたわけじゃないのに。以前「あなたは何とたたかっているの」とリアルで訊かれたことがあるけど、そういうふうに映っていたのかな。私はただ、もがいていただけなのに。
今朝がた「フェーズが変わった」という(あまり好きではない弁法というか)フレーズを使ったが、たしかにイーロン・マスクが就任して以降、ツイッターのフェーズはあきらかに変わった。ユーザーの何割がそれに気づいているだろうか。まるで車軸が曲がり、制御装置が働かなくなったテスラでハイウェイをつっ走っているかのようだ。私はそんな危険なクルマに同乗したくない。
私のことを逃亡者と認定した男は、以前も二週間ツイートしなかった私に失望し、あしざまに罵っていた。そこにはこれくらい噛みついても許してもらえるだろうという甘えがあった。あの時点で私は、彼のイワシさんへの「依存」を断ち切っておくべきだった。
自分の今いる場所だけが闘う土俵だと認識しているのなら、それはとんだ思いあがりだ。
TwitterやFBのメカニズムはパチンコと同じだという。なるほど頷ける話だ。パチンコはもう何十年もやってないけど、続けざまにバズる感じは、確変かかったときの感じとよく似てる。buzzるはやっぱり射幸心をあおるんだね。
マストドンは一見平和そうにみえるが、それは錯覚だ。先日も私をdisった無礼なトゥート(マストドン用語。ツイッターのツイートと同義)をみつけたので、即刻ブロックした。すさんだ心の持ち主はどこにでもいる。そういう通り魔みたいなアカウントと争っても消耗するだけだから相手にしないほうが賢明だ。これからもSNSを続けたいなら、自分の居心地のよい場所にしていくべきだと思う。闘いから逃げているといいたいんならいえばいい。
それにしても人に向かって「奴」とは何事だ。せめて「ヤツ」と記せよ、失敬な(←おーい引っかかる箇所そこかよ)。
鰯 (Sardine) 2022/12/07